ハメ太郎のブログ

意味のあることなんて無い

人間の関節とパース

なんでこうも人間の身体って描きづらいんだろうと常々思っていたがその理由がわかった気がする。その答えは「関節が多いから」だ。ちょっと何言ってるかわからないと思うので、具体的に話していく。

 

関節が多いから描きづらい。逆に言えば関節が全くない、板のような形状のものは描きやすいということだ。

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うん。描きやすい。パースに沿わせて描くのも全く問題ない。だから、建物のようなものは比較的描きやすいのだとおもう。

それに対して関節がある=曲るものはどうして描きづらいかというと、角度が違えば消失点も違ってくるからだ。

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一本道が曲がり道になれば、消失点はまっすぐ進む道、曲がった道の先の二つになる。それと同様に、正面を向いている箱と、斜めになっている箱でも消失点は違う。で、これが人体になるとどういうことかというと。

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赤丸をつけたところが関節。これだけ曲がるところがあるといちいち一つ一つにパースなんてとっていられないということだ。特に、手や腕が厄介だ。肩、肘、手首、指関節が自由に曲がり、回転する。更には細長いからパースがかなり強調される。では下半身、足はどうかというと立っている時にはそう難しくない。体重を支えなければならないのであまり自由にならないためだ。ただ、ハイキックなど描く場合は別だが。まぁ、そうそう描くことないだろう、普通なら。

足は腕と違って自由度は小さい。足先はせいぜい180回るか回らないかだし、膝は前には曲がらない、腿は後ろには曲がらない。回転しない上、正面から見た時と横から見た時のシルエットの変化が少ない。

上半身だが、これも簡単な部類だ。曲がるところは腰から曲げる場合だけ。後ろにはそれほど曲がらず、前方向にのみ曲がる。回転時は腰は動かず、肩周りが大きく回転し、ひねるような動きになる。

首関節も厄介。上下左右自由に曲がるし、なめらかに回転もできる。それに何より、一番注目する頭がぐるぐると角度を変えるというのはそうとうめんどい。

まとめ

直線的なものは描きやすい。曲がるところがあるものは描きづらい。

関節が多いもの、よく曲がるものは描きづらい。例えば、頭(首関節)、肩、腕、手(肩関節、肘、指の関節等多すぎる!)が描けるかどうかでだいぶ変わってくるだろう。

だから直立立ちは描きやすい。一番描きづらいであろうものは…四つん這いかな…